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グランドスタッフから転職事例|大手日系航空会社からマーケティング・企画会社への転職
「海外に関わる仕事がしたい」そんな思いから大手日系航空会社に入社した伊藤さん(仮名)。
新卒で羽田空港のグランドスタッフとして働き、社内資格取得や後輩育成にも尽力してきました。
しかし、体調や将来への不安から転職を決意。現在はスタートアップ企業でマーケティング・企画を中心に、幅広い業務に携わっています。
今回は、そんな伊藤さんのリアルな転職体験を伺いました。
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伊藤さん(仮)の転職
・大手日系航空会社羽田勤務旅客係員(グランドスタッフ)
↓
・管理業務(バックオフィス)領域の変革に挑むスタートアップ企業でマーケティング・企画を担当
転職後変化
・幅広い業務で新しい分野にも果敢に挑戦
・フレックス制で体に無理のない働き方ができている
グランドスタッフとして忙しい日々を過ごす中、やりたい仕事ができているか、という部分に大きな不安を抱えていた伊藤さん。
活躍を重ねる現在ですが、実は転職活動中には体の不調や不安などスムーズにいくことばかりではなかったそうです。
今回は、スタートアップ企業で、マーケティング・企画の枠を超え、LP作成、ライティング、秘書業務もこなす伊藤さんに転職経験についてお話を伺いました。
「海外に関わる仕事がしたい」から始まったキャリア
ーーーグランドスタッフを目指したきっかけは何でしたか?
学生時代にフィリピンやカナダへ留学した経験から、「仕事を通じて海外と関わりたい」と考えていました。
3ヶ月でも半年でも海外で働くような経験がしてみたいと思っていたんです。
また、自分自身が初めての留学に向かうとき、羽田空港を利用したことも大きなきっかけです。不安と期待が入り混じる中で見た空港スタッフの姿が印象的で、「今度は自分があの場所で誰かを送り出したい」と思うようになりました。
ーーー数ある仕事の中で、羽田空港の大手日系航空会社を選んだのはなぜでしょうか?
当時の自分のスキルや環境を踏まえると、大手日系航空会社のグランドスタッフが最も自分らしく働けそうだと感じました。海外との関わりがある仕事をしたかったので、国際線の出発・到着がある羽田空港は理想的な場所でした。
実は、客室乗務員の試験も受けていたのですが、かしこまった雰囲気が自分には少し合わないと感じていました。その点、地上で多くの人と関わりながら柔軟に対応できるグランドスタッフの仕事は、自分の性格にもフィットすると感じて志望しました。
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思い描いていたキャリアと現実のギャップ
ーー入社当初、どんなキャリアを思い描いていましたか?
私は語学を活かして、国際線の業務に携わることを目指していました。学生時代の留学経験を通して「将来は海外と関わる仕事がしたい」と強く思っていたので、国際線で働くことが自然な選択だと感じていたんです。
ーー実際に配属された部署はどこでしたか?
ちょうど私が入社したのがコロナ禍の真っ只中で、希望していた国際線ではなく、国内線に配属されました。国際線は大幅に便数が減り、配属自体が難しい状況だったんです。
正直、配属先を聞いた時は少しショックでした。憧れていた仕事にすぐには就けなかったという現実に、やるせなさや悔しさを感じましたね。
でも、それでも空港で働けること自体がありがたいことだと思い直し、「今与えられた環境で何ができるか」に気持ちを切り替えていきました。
ーー希望の部署ではない状況で、葛藤はありましたか?
はい。次第に「私が本当にやりたかったことって何だったんだろう?」と迷い始めました。
現場では責任ある業務も任されましたが、会社全体としてはグランドスタッフにそこまでの裁量や提案力を求めていないように感じる瞬間がありました。
日々の業務は流れ作業のようで、「歯車のひとつになっているだけなんじゃないか」と感じてしまったこともあります。自分の意思で動ける余白が少ない環境、会社を良くするための 提案をしても却下されてしまうもどかしさに、次第にモチベーションが下がっていったのを覚えています。
飛行機を飛ばす、その緊張と達成感
ーー実際に働いてみて、グラウンドスタッフの仕事で一番やりがいを感じたのはどんなことでしょうか?
飛行機を時間内に飛ばせたときに、一番やりがいを感じました。
空港では、悪天候や繁忙期には予想外のトラブルも多くありますが、CAさんやコントローラー、整備スタッフなど多くの人と連携して時間通りに飛ばせた瞬間は「チームでやりきった」と実感できました。
ーー特に印象に残っている仕事はありますか?
飛行機のドアを閉める「ドアクローズ」の業務は、特に印象に残っています。大手日系航空会社では、社内資格を持っているグランドスタッフしか担当できない仕事で、私もその資格を取得しました。
飛行機に乗るお客様を送り出し、最後に「いってらっしゃいませ」と声をかけながらドアを閉める瞬間は、特別な体験をさせていただいたな、と感じます。緊張感と同時に、大きな責任を感じる仕事でした。
ーー逆に、グランドスタッフの仕事で大変だと感じたことは、どんなことでしたか?
やはり体力的な面が一番きつかったです。シフト勤務なので、朝5時出社の日もあれば、夜中に退勤する日もあって、体のリズムはどうしても崩れてしまいます。
特に早朝勤務では、3時半には起きて用意をしないと間に合わないこともありました。
若いうちはなんとかこなせても、年齢を重ねるごとに「この働き方をあと何年続けられるだろう?」という将来への不安が大きくなっていきました。
さらに、コロナ禍で職員の数が足りない時期には、一人で複数の搭乗口を掛け持ちするような日もありました。
広い空港を走り回って対応しながら、気づけば泣いてしまっていたこともあります。「私がやりたかったことって、なんだったんだろう」そんなふうに思い悩んだ時期も正直ありました。
将来への不安、そして転職という選択
ーー転職を考えたきっかけはありますか?
年齢を重ねるごとにこの働き方をこの先も続けていけるのか、という体調面への不安が大きくなっていったことがきっかけのひとつです。シフト勤務や深夜・早朝の交代制で体への負担も大きく、このままの働き方で将来は大丈夫かな、と感じるようになりました。
さらに、経験を重ねて責任ある業務を任されるようになっても、待遇や働き方の面でそれに見合った変化があるわけではなく・・・。
「このまま何年も過ごして後悔しないだろうか?」という思いが転職を意識する大きなきっかけになりました。
ーー大手日系航空会社での仕事に未練はありましたか?
もちろんありました。同僚にも恵まれていましたし、業務自体に不満があったわけではありません。この大きな会社を抜けて本当にいいのか、という不安も。
でも、「本当に自分のやりたいことをしたい」という思いの方が強かったですね。
実は、2度目の挑戦だった転職活動
ーー実は転職活動は2回目と伺いました。最初のときはどうでしたか?
そうなんです。実は3年前にも一度、転職活動をしたことがありました。ただその時は、「とにかく今の環境から抜け出したい」というマイナスな感情が強くて。自分が何をしたいのか、どこで働きたいのか、優先順位が明確になっていなかったんです。
一度はスキルスクールにも通って、手あたり次第に挑戦してみました。でもやっぱりどれもピンとこなくて、モチベーションも下がり、体調まで崩してしまって。このままじゃだめだと、立ち止まる時間も必要だと感じました。
ーー今回の転職は、どんな気持ちで始められたのでしょうか?
2回目となる今回の転職活動では、きちんと自分と向き合って「何をやりたいか」「どう働きたいか」を整理したうえでスタートできました。
ちなみにちょっと面白い話なんですが、占いで「11月末からの転職がいい」と言われたことも背中を押してくれて(笑)。そんな小さなヒントも参考にしながら、今回は前向きな気持ちで動き出すことができました。
「分かってくれている」心強い転職のパートナー
ーー会社探しの軸はどんなものでしたか?
マーケティングや広報といった職種を軸に探していました。できればリモートワークができる環境で。
当時は「東京を離れてもいいかな」と思っていたので、場所にはそこまでこだわらずに探しました。
ーー転職活動を始めた時は、最初に何をしましたか?
まずは転職エージェントに登録しました。やりたいことを見つけるためには、情報収集が必要だと感じたからです。
いきなり応募するより、まずは自分の視野を広げるところから始めようと思いました。
ーー活用されたエージェントを教えてください。
航空業界の転職に特化している「TAKEOFF(テイクオフ)」を活用しました。
SNSでたまたま広告を見かけて、「まだ本格的に転職をするわけじゃないけど、話だけ聞いてみようかな」と軽い気持ちで登録したのがきっかけです。
ーー「TAKEOFF(テイクオフ)」を利用してみて、いかがでしたか?
担当の方が航空業界に詳しく、こちらの状況や悩みをすぐに理解してくれた点が、一番よかったです。他のエージェントでは1から説明が必要でしたが、テイクオフは空港業界に詳しい担当の方に相談できるため、「わかってもらえている」という安心感がありました。
また、「すぐに転職したいわけではない」というスタンスもきちんと汲み取ってくれたのもポイントです。強引な提案などは一切なく、私のペースに合わせて進めてくれました。
やりとりも気負わずにできたので、自然と「今回はテイクオフをメインに進めよう」と思うようになりました。
ーー「TAKEOFF(テイクオフ)」以外に、エージェントは利用されましたか?
以前登録したエージェントもあったため、いくつか利用しましたが、結果的にはテイクオフで決めていただきました。
常に求人サイトなどは見るようにしていましたが、テイクオフの担当者の方が幅広く求人を提案してくれたうえに、こちらの希望や条件に合うものをしっかり選んでくれたので、安心して任せられました。
会社選びは直感だった
ーー現職について教えてください。
現在は、スタートアップ企業でマーケティング・企画から、社長秘書のような仕事やLP作成、ライティング、イベント関係など、いろんな仕事に挑戦させてもらっています。
ーー今の会社を選んだ理由は何ですか?
決め手は3つでした。
1つ目は、未経験でも広報・マーケティング職に挑戦できたこと。
2つ目は、リモートワーク・フルフレックスで自由な働き方ができること。
そして一番大きかった3つ目は、社長やチームの考え方に共感できたことです。
面接で「この人たちと働きたい」と直感で思えたのが決定打でした。
ーー面接で「ここだ」と思えた決め手はなんだったのでしょうか?
スタートアップ企業だったこともあり、経営層との距離が近く、代表の想いがダイレクトに伝わってきたこと、社員を大切にしている部分です。
また、私が未経験だったことに対しても「一緒に勉強しながらやっていこう」と言ってくれたため、心から安心できました。
すぐに「TAKEOFF(テイクオフ)」の担当者さんに話をして、この会社に入りたい!という思いを伝えました。
業界特化の安心感で転職成功
ーーー転職活動中、不安はありましたか?
不安は大きかったです。そのため、転職活動中は、前の会社の同僚や仲の良い同期、家族などに相談していました。みんなで転職情報をシェアし合ったり、「この求人気になるね」なんて話したり。特に同じグランドスタッフとして働いてきた仲間との会話は心強かったです。
ーー面接の練習はされましたか?
がっちり練習したというよりは、どんな質問が来そうかを想定して、答えを自分の中でざっくり準備しておいたくらいです。「TAKEOFF(テイクオフ)」の担当の方に、想定問答を共有してもらえたので、それを参考に整理しました。
ーー面接で印象に残っていることはありますか?
面接の5分前にオンラインで入室したら、すでに代表がいらっしゃっていて驚きました。会社の事業について丁寧に説明してくださり、「まだ入っていないけど、やってみたいかどうか」といった点を中心に、フランクに話してくれたのが印象的でした。
職務経歴書の内容も評価いただいており、「しっかり書いてくれているので大丈夫です。逆に質問はありますか?」と聞かれたことで、面接というより雑談のような感覚で、非常に話しやすい雰囲気でした。
この面接を通じて、「この人たちと働きたい」という気持ちが一層強くなりました。
転職の難しさと環境の変化
ーー転職してみて、難しさを感じた部分はありますか?
新卒と違って、会社のことを詳しく知る機会が少ないというのは転職ならではの難しさだと感じました。
ただ、「TAKEOFF(テイクオフ)」の担当の方としっかりやりとりしながら会社探しができたため、そこまで大きな不安は感じませんでした。
ーー現在の仕事の環境はどうですか?
自分がどんなキャリアを築きたいのか、どの分野で専門性を伸ばしていきたいのかを、一緒に考えてくれる環境です。
3年後の目標を明確に設定し、それに向けて日々学びながら挑戦を続けられることが、大きなモチベーションになっています。
ーー今の会社に入ってから、前職と大きく違うと感じた部分は?
大きな違いは、働き方ですね。フルフレックス制なので、自分の体調や予定に合わせて働けるのが本当にありがたいです。時間の自由度が格段に上がったことで、体調管理もしやすくなりました。
グランドスタッフ経験は確かな強みになる
ーー現在の仕事で、グランドスタッフ時代の経験は活かされていますか?
活かされていると思います。例えば、現在の仕事は展示会などで初対面の方と話す機会も多いのですが、空港で何百人と接客してきた経験が、今のコミュニケーション力の土台になっている、と感じます。
また、グランドスタッフ時代は分刻みのスケジュールで働いていたので、時間管理が自然と身につきました。納期を守る、段取りを立てるといった業務面での強みにもつながっています。
これから転職する人・グランドスタッフ経験者へ
ーーこれから転職を考える人へメッセージをお願いします。
働きながらの転職活動は想像以上に大変です。だからこそ、「一旦立ち止まって考える時間をとってもいい」と伝えたいです。ときには、転職をやめてみる勇気も必要なんじゃないかと思っています。私自身、最初の転職活動ではそれができなくて、後悔した部分もありました。
ーーグランドスタッフとして働く方に伝えたいことはありますか?
グランドスタッフは本当に何でもやる仕事です。重い荷物を運んだり、細かな備品の補充をしたり、クレーム対応もあるし、時間に追われながら正確な業務をこなさなければなりません。
営業のように数字で成果が見えるわけではありませんが、そのぶんマルチタスク力、体力、コミュニケーション力が自然と鍛えられる仕事。タイムプレッシャーの中で責任ある判断をし続けることで、メンタルも鍛えられているはずです。だからこそ、どこへ行ってもきっと通用する力になっていると思いますよ。
今後のキャリアとメッセージ
ーー今後、どんなキャリアを描いていきたいですか?
広報やPRの分野にもっと専門性を持って、「私がこの会社の広報です」と胸を張って言えるようになりたいです。今は社内で学びながら、外部とのやりとりなども全て巻き取れる存在になることを目指しています。
どんな道を選んでも、正解にするのは自分
ーー最後に、転職を迷っている方へメッセージを。
航空会社はカムバック制度もあるので、もし転職してみて違ったと思っても、戻る道もあるんです。だから、転職しないのも正解。転職するのも正解。転職して戻るのも正解なんだよと、私は転職活動中に「TAKEOFF(テイクオフ)」の担当者さんに言っていただきました。
そのおかげで、前向きに挑戦できた気がします。
とにかく「やってみようかな」と思ったら、一歩踏み出してみるのがいいと思います。選んだ道を正解にするのは、自分自身なんだと今は思っています。
当社ではRevengersでは航空業界で働く方限定の転職支援サービス「テイクオフ」を展開しています!
未経験からの転職成功、年収400万円~1,000万円の転職実績多数!
航空業界経験者のキャリアアドバイザーが4,000社の中からあなたにあった職業・会社を完全無料で提案いたします!
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