【成功事例】高卒ベトナム駐在員の方に日本に転職したいか聞きました。
- 高校新卒
- ホテルマン
- 駐在員
先に断っておきますけどけっこう内容きついですよ?
by ベトナム駐在(通常の高卒成功事例をみたい方はこのあたりをどうぞ)
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というわけで、お疲れ様です。
リベンジャーズ運営事務局です。
今日は、転職に転職を重ねてベトナムで駐在をしてるIT系のKKさんにお話を聞きました。
今は第一線でWebサービスのディレクションをしているとのことで、
ただここまでの道のりは波乱万丈だったようです。
ぜひ、聞かせていただきたいと思います。
どうぞ!
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はい。前回の高卒の転職や就職の成功事例という記事を知っているだけに躊躇ってしまうところもありますが..
私はまず施設で育ちました。高卒です。
私、すこし特殊な家庭環境で、
施設で育ってるんですよね。
ぶっちゃけると親がいない。
で、大阪の有名なあのエリアがあるんですけど
(youtuberとかがよく撮影してるエリアです)
高校を卒業してからはあそこで、掲示板に仕事が貼られるのを見て、
日雇いの仕事をしたり、
あとは声をかけてくるおっさんがいるんですが、
そのおっさんに仕事をもらったりしてました。
当時は高校を卒業して就職なんて夢のまた夢って感じです。
高校ですらお金を借りたりバイトをしたりしてぎりぎりで卒業しましたからね。
まぁその高校もちょっとやんちゃな高校であまり言いたくない思い出ばかりなんですけど笑
ちなみにそのエリアでの求人はだいたいおっさんが声をかけてきて、
「弁当がつく」って言葉が泊まりを表していたり、
ちょっとした暗黙のルールがあったりする少し危険なエリアです。
ちなみにわたしはそこの寮のようなところに住んでいましたけど
その部屋の押入れから外国人が2名でてきたこともありました笑
不法侵入じゃないですよ笑 押入れに勝手に住んでいたんです笑
で、そのエリアの暗黙のルールでお互いのことは聞いてはいけないというものがあったので、
あーわたしの部屋の押入れだけ貸し出されていたんだなって感じで、
和やかに生活していました。
今考えると壮絶ですけどね。
大丈夫ですか?ちょっと高卒転職なんてレベルじゃなく重いけどひいてませんか?
(普通の成功事例とかならtech campとかが身になります。)
そしてある日、
いつものように、日給と弁当だけ言われて連れて行かれた仕事場が除染の仕事だったんですね。
2週間くらい働きました。
かなり劣悪な環境でした。
外国人労働者も多かったです。
そこで、ようやく「このままではいけない」
高卒だから〜とか関係ない。成功というよりも、より自分が楽しく未来を感じれる方へ決断しようと思いました。
自分の道は自分でなんとか切り開こうって本当に思ったんです。
若干命かかってますから笑
そして、そこで知り合ったベトナム人の家族に出国の手配をしてもらい。
半ば逃げるようにホーチミンへと引っ越しをしたんです。
もしここでのたれ死んでいたら、自分のこれまでの人生だと、なんというかそのまんまというか..
高校卒業後、あまり良い仕事につけずに、日雇いをやってぼろぼろになって野垂れ死ぬって普通過ぎるじゃないですか。
いや普通ではないか笑
なんというかストーリーとしては想像がつくではないですか。
知恵袋なんかでも
「将来野垂れ死ぬことになりそうです。私は現在28歳の女です。高卒、フリーター、使える資格は車の免許だけ。」
このようなのを見ると普通だなと感じます
他にも、
将来野垂れ死ぬことになりそうです。 私は現在26歳の男です。 高卒、フリーター、使える資格は車の免許とフォークリフトと危険物丙種などの大したことない資格ばかり。 実家暮らしです。 正社員で働く所は無く、自分自身そんなポテンシャルもないです。 年金末納ですし、将来生活保護を受給できることが難しいでしょうし本当に野たれ死ぬなって思う毎日です。 将来野垂れ死ぬことは確実なのでそれを回避する方法ではなく、先が見えてしまった将来の中で今何を思い何をして生きるべきなのでしょうか?
このような知恵袋も。
気持ちがすごくわかります。
私はある意味、彼ら彼女らよりも上に底辺でしたから。
そのイメージのレールをぶっこわしてレールを作ろうって思いました。
そこでベトナムの企業で日本人を相手にした旅行会社の受付の仕事につきました。
めちゃめちゃ天国でした。
一番の違いは偏見がないんですよね。
こっちは偏見がない。
日本にいたときになんとなく感じていた「みんなこうだから」という空気がなくなり
自分の負い目がある生い立ちもリセットできて、
ここで全力で働こうと思える環境を勝ち取れたという感じです。
大丈夫ですか?ちょっと高卒転職なんてレベルじゃなくかなり重いけどひいてませんか?大丈夫ですか?
旅行会社になってからは
仕事は簡単でした。
英語もどんどんわかるようになり、半年でおそらく日本でいうところのぺらぺらになったと思います。
ベトナム語も自然とわかるようになりました。
ベトナム駐在でも「俺は2年だ」「俺はベトナム駐在5年だ」「昔は駐在は大変だった今は整備されて良い環境だぞ」
というように面白い先輩、かまってくれる先輩が多くて、これまでの生い立ちもあり最高だなって思いましたね。
ただ、、
わたしはガムシャラに働くということはしませんでした。
できなかったというか、そういう価値観がなかったというか、
ゆるいこのベトナム駐在という環境で、ゆるく一生懸命に働いて
楽しく生きていたというのがぴったりな表現です。
おそらく観光客はドンコイ通りやクチトンネルに行くのですが、
だいたいレタントンなんかで日本食を食べるようになっていきます。
ゆるくその辺で生活していました。
さらにゆくるなって、ちょっと離れた2区なんかで安くて広いところを借りて
ローカル飯なんかでもおいしくいただいて
どんどん楽しくなっていきましたね。
駐在への転職はわたしはかなりおすすめです。
駐在の転職を調べてみると...
こんな求人もあるんですね
オフショアプロジェクト管理者<ベトナム駐在/プライム案件多数>
学歴不問
勤務地海外
給与<予定年収>450万円~(残業手当:有)<月給>220,000円~基本給:220,000円~<賃金形...■事業内容:IT/インターネット分野およびエンジニアリング分野におけるエキスパートサービス、プレース...
めちゃめちゃ懐かしい。
求人ボックスやindeedでもベトナム駐在への転職はあるんですね。
昔はもちろんこういうのはありませんでした。
あ、駐在と書いていましたが、
このときは「現地採用」です。
こちらのブログでは駐在へ転職はちょっとレベルが高いって感じですが、
現地採用と駐在とは大きく違い、何より給与が倍くらい違います。
同じ日本人でも現地採用と駐在はそれぞれまとまってる印象があります。
当時は駐在ではなくて現地採用でゆるゆると(でも一生懸命)働いていました。
日本人が絶対に行かないような現地のローカル市場で、
炎天下にさらされた牛肉を購入して家で料理したことや、
生きてるにわとりを購入してベトナム人に調理の方法を教わったこともあるくらい
現地に溶け込んで生活していました。
そして2年ほど経ち、
たしか、ベンタン市場の近くのOMGというルーフトップバーで出会った日本人の方に、
webのディレクターにならないかと誘われて、
転職したのがまたひとつ違うステージへのきっかけでした。
いわゆるベトナムオフショアという世界です。
しかも現地採用ではなくて駐在扱いにしてもらえました。
そこから給与もあがり、
責任もあがり、サービス(システム)をつくるときの自分の発言や翻訳で、
バグがたくさんでることも経験してしっかりしないとと思うことが増え、
このあたりから、
仕事に責任感を感じ始めました。
定時をすぎても自然と「あれ大丈夫かな〜進捗確認しよう」とか「彼がOKっていったところ、本当にOKか一応確認しよう」というような考えが生まれてきて、あるとき
「あれ?仕事が人生のメインになってる」と気付きました。
昔なら「つまらない人間になったな」と思ったかもしれません。
でもそのときは「充実した人生になったな」と自分の生い立ちもあり自分で感動しました。
そこから2年、いろいろなプロジェクトの成功と失敗を繰り返して、
IT系に転職をしました。
そこで環境が変わってプロジェクトのマネジメントのやり方も変わって、
使用するツールも変わって、
一つの環境で正解だと思っていたことが、
全然正解じゃなかったということも学びました。
例えば前の会社はbacklogをよく使い、jiraというツールは否定的だったのに、
新しい会社はjiraを肯定的(というより神のように扱い),backlogは古いという扱いでした。
いろんな環境を経験することが大事だと学んで、
人間的にも成長した気がします。
もしわたしがアドバイスできるとしたら、
それは「食わず嫌いはよくない」ということですね。
どんな環境でも飛び込んでとりあえずやってみる、とくに若いうちはどんな失敗も失敗ではなくて、
成功のための経験だと思っていいかなって感じます。
わたしの感覚だと35歳くらいまではまだまだやり直しがきくんじゃないかって思うんですよね。
それ以上は、周りを見てると良い人に巡り会わないと難しいかなと思います。
なので、ベトナムに現地採用できてる20代の子達で希望をなくしてる人もいますが、
わたしからしたらかなり恵まれていますよ。
日本で30歳くらいでうまく行かない現状に人生終わったとか言ってる人は、それよりもっと恵まれています。
高卒で転職や就職がうまくいかないとか限られているところしかうけることができないというのは、あるのかもしれませんが、5年スパンでみるとそうでもないですよ
チャレンジはいつでも遅くないというのは20代や30代なら本当だと思います。
わたしが、今回インタビューに答えようと思ったのは
サービス名が「リベンジャーズ」だからです笑
やばい人生をリベンジした自分がリベンジャーかなと思ったからです笑
女性だったら夜職をやってますね。何の抵抗もなかったと思いますし。
夜をやってから昼職へ、昼職転職パークというようなサイトに登録していたと思います。
私はリベンジャーズの名前にふさわしい経歴だと思います。
ぜひ、不運な環境にいる自分のような人を見つけて
充実した仕事を探せるようにサポートをしてください。
とても良いサービスだと思います。
「高卒ベトナム駐在員の方に日本に転職したいか」という質問でしたよね。
答えはNOです。
わたしはベトナムで一生過ごす気持ちでいます。
ただ、、日本が全く恋しくないわけではありません。
何があるかわからないというのがこっち(ベトナム)だったりします。
何かあったときは、、転職サポートお願いします笑
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「間髪いれずのマシンガントーク...ありがとうござます。
こちらの記事のようにアンケート調査で高卒の転職の成功の鍵を紹介するような話が聞けるかと思いきや
ちょっとディープな生い立ちでしたね。
最後のまとめも感動しました。
そうですね。正直に言わせてもらうとここまでの生い立ちの方は滅多にお会いしないのですが、
ひとりひとり向き合って、
ベトナム駐在への転職、またはベトナム駐在からの日本への転職の支援をして参りたいと思います。
ありがとうございました!
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